法科大学院入学はゴールではありません。法曹界へのスタートラインに立ったことを意味します。法科大学院修了者は、修了後の5年間に合計3回まで司法試験を受験できますが、全員がこの期間内に合格できる保証はどこにもないのです。
司法試験には、修了後5年 以内に3回までの受験制限があるため、合格できなかった場合のリスクについては、当然頭の隅においておく必要があるでしょう。
合格者 | 合格率 | |
---|---|---|
2006年 | 1009人 | 48.3% |
2007年 | 1851人 | 40.2% |
2008年 | 2065人 | 33.0% |
2009年 | 2043人 | 27.6% |
2010年 | 2074人 | 25.4% |
2011年 | 2063人 | 23.5% |
2012年 | 2102人 | 25.1% |
2013年 | 2049人 | 26.8% |
2014年 | 1810人 | 22.6% |
2015年 | 1850人 | 23.1% |
2016年 | 1583人 | 22.9% |
2017年 | 1543人 | 25.9% |
2018年 | 1525人 | 29.1% |
2019年 | 1502人 | 33.6% |
2020年 | 1450人 | 39.2% |
2021年 | 1421人 | 41.5% |
2022年 | 1403人 | 45.5% |
2023年 | 1781人 | 45.3% |
2024年 | 1592人 | 42.1% |
司法試験に合格し、法律家への道を歩み始めても、道は平坦ではありません。最近は弁護士志望者の就職難なども伝えられています。入学前、入学後、そして修了後も努力が求められるのは間違いありません。
しかし、新しい選択肢も少しずつ広がっています。2012年度から、国家公務員や裁判所職員の採用試験で、「司法試験合格者」や「院卒者」を対象とする試験区分が誕生しました。また、特に年齢の若い合格者・修了者であれば、豊富な法律の知識を活かし民間企業への就職も可能です。法科大学院で身につけた高い専門性は、必ず道を切り開く武器になるはずです。